皆さん、うすしま明王のこと ご存知ですか?

烏枢沙摩明王

うすしま(うすさま)明王は
漢字で「烏枢沙摩明王」
「烏芻沙摩明王」「烏瑟娑摩明王」と書きます。

密教における明王のお一人です。

真言宗・天台宗・禅宗・日蓮宗などの宗派で
信仰されています。

五大明王の一尊で
日蓮宗では火神・厠(かわや)の神として信仰されています。

「烏枢沙摩明王」は
この世の一切の汚れを焼き尽くす
「神力」を持っておられます。

心をキレイにしてくださいます。
心の汚れを清めてくださいます。

日々の生活のあらゆる不浄を清める功徳があると
言われています。

近年「便所の神様」として知られるようになりました。

便所は古くから
「怨霊や悪魔の出入口」と考える思想がありました。

だから、うすしま明王の炎の功徳によって
清浄な場所に変えるという信仰が広まったのです。

曹洞宗寺院の便所には、いまも
「うすしま明王」が祀られています。

最近の「便所」は「トイレ」という言葉に変わり
見違えるようにキレイになっています。

したがって
便所という言葉が似合う時代の
火神、厠の神が「うすしま明王(烏枢沙摩明王)」と
理解してください。

真言は「オン クロダノウ ウンジャク」
   「オン シュリ マリ ママリ マリシュシュリ ソワカ」

皆さんがご存知の「トイレの神様」として
知られるようになったのは
この「うすしま明王」の信仰を題材にした
植村花菜さんの歌やドラマ、絵本、小説などの
影響でしょうね。

また、トイレ掃除をすると、
なぜかお金が入って来るという伝説も生まれています。

では「トイレの神様」の歌詞の一部を紹介します。

小3の頃からなぜだか
おばあちゃんと暮らしてた
実家の隣だったけど
おばあちゃんと暮らしてた

毎日お手伝いをして
五目並べもした
でもトイレ掃除だけ苦手な私に
おばあちゃんがこう言った

トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで

その日から私はトイレを
ピカピカにし始めた
べっぴんさんに絶対なりたくて
毎日磨いてた

 (中略)

トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで

気立ての良いお嫁さんになるのが
夢だった私は
今日もせっせとトイレを ピーカピカにする

おばあちゃん
おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん
ホンマに
ありがとう