関西は「えべっさん」で賑わっています。お馴染みの十日戎です。
ご本尊は「恵比寿天」。商売繁盛の福の神です。
■えべっさんの本名は恵比寿天。七福神のなかで唯一の日本の神様です。
いざなみ、いざなぎの第三子と言われています。
左手に鯛を抱え右手に釣竿を持った姿。
漁業の神、商売繁昌の神様として知られています。
「十日戎(とおかえびす)」のご本尊、商売繫盛の神様です。
えべっさんは毎年1月の9・10・11日に戎社で行われます。
9日が「宵戎(よいえびす)」、10日が「十日戎(とおかえびす)」、
11日が「残り福(のこりふく)」で商売繁盛を願うお祭りです。
ところで「七福神」とは…
・大黒天(だいこくてん)
・毘沙門天(びしゃもんてん)
・恵比寿天(えびすてん)
・寿老人(じゅろうじん)
・福禄寿(ふくろくじゅ)
・弁財天(べんざいてん)
・布袋尊(ほていそん)の七つの神様のことです。
七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われています。
■それでは「恵比寿天」以外の福の神をご紹介しましょう。
■大黒天は、大自在天の化身とも言われています。
大国主命と神仏習合の神という説もあります。
一度仏となったが、人々に福徳を授けるために再びこの世に現れたと言います。
大きな袋を背負い、打出小槌をもち、頭巾をかぶられた姿が、よく知られていています。
財宝、福徳開運の神様として有名です。
■毘沙門天は、四天王の一仏で、別名「多聞天」と言います。
七福神の中で、唯一の武将の姿をしています。
右手に宝棒、左手に宝塔、足の下に邪鬼天の邪鬼を踏みつけています。
七福神では、融通招福の神として信仰されています。
■弁財天は、七福神の中で唯一の女神です。インド河(水)の神であったと言われています。
当初は、弁才天と呼ばれていました。
その後、財宝・芸術に関係深い「吉祥天」の性格が吸収され弁財天となり、
財宝を授けてくださる神となったのです。
■福禄寿は、幸福の福、身分をあらわす禄、寿命を表わす寿の三文字からなった星の化身。
長い頭、長い顎鬚、大きな耳たぶ、年齢は「千歳」と言います。
長寿、幸福の徳を持ち、鶴と亀を連れて、左手に宝珠、右手に巻物を括り付けた杖をもった姿が特徴。
招徳人望の神様として信仰されています。
■寿老人は、福禄寿と同じく星の化身で、にこやかな微笑みをたたえ、手には巻物を括り付けた杖、
そして団扇や桃などを持ち、鹿を従えた姿が知られています。
団扇は難を払い、桃は長寿のしるしで、鹿もまた長寿の象徴。
長寿延命、富貴長寿の神様です。
■布袋尊は、弥勒菩薩の化身と言われています。
いつも笑顔を絶やさず、大きな袋には宝物がいっぱい入っていて、
信仰の厚い人に宝物を惜しみなく与えます。
笑門来福、夫婦円満、子宝の神様として信仰されています。
全国各地に「七福神」を祀っている神社仏閣がたくさんあります。
お詣りして、七つの災難から逃れてください。そして七つの幸福を授かってください。
皆様のご幸運をお祈りします。