京都の「六波羅蜜寺」から今年も暦が送られてきました。
平成29年丁酉の「御寶暦」です。
時々、ほんの少しだけ「お布施」をさせていただいているだけなのですが
いろいろご案内を頂戴します。
お寺は五条通り大和大路の住宅街に
静かに建つお寺です。
西国第十七番中央観音霊場の札所。
都七福神の一つ弁財天の札所でもあります。
ずっと前、ブラブラ歩きをしていて
「六波羅蜜」という文字に惹かれて
お詣りしたのが始めです。
ご存知のように「波羅蜜」というのは
現実の世界(此岸から)から
理想の世界(彼岸)に到達するまでの修行こと。
六波羅蜜は六つの修行のことです。
蛇足ですが般若心経の「波羅蜜多」は
十波羅蜜を立てること。
六波羅蜜の六つの修行とは…
・布施(見返りを求めない施しをさせていただくこと)
・持戒(自らを戒めること)
・忍辱(どのような辱めを受けても堪え忍ぶこと)
・精進(一生懸命に努力すること)
・禅定(冷静に第三者の立場で自分自身を見つめること)
・智慧(本来仏様の智慧を頂戴してこの世に生をうけています。
その大切な智慧を曇らせないこと)
布施・持戒・忍辱・精進・禅定の修行を実践するのは
凡人にとっては、実に、むつかしい修行です。
なかでも忍辱(にんにく)は
侮辱、裏切り、迫害などを受けても堪え忍んで恨まないこと、というのですから、
並みの人間には出来ない、とても、むつかしいことです。
裏切られても、イジメに遭っても、堪え忍ぶ、
仏様の境地、悟りの世界。
まだまだ修行が足りないわが身を恥じるばかりです。
さて、六波羅蜜寺のご本尊は「十一面観音像」です。
平安時代中期、醍醐天皇の第二皇子
空也上人(くうやしょうにん)が
当時、疫病が蔓延していた京都で
十一面観音像を車に乗せて引きながら歩き、
念仏を唱え、多くの民衆の命を救った、と資料にあります。
その空也上人がお寺の創設者。
ちなみに、この本尊十一面観音像は
12年に一度、辰年に33日間だけ拝観できます。
なお、六波羅蜜寺の「宝物館」には、
空也上人の像が置かれています。
空也上人が「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えた瞬間に
その一音一音が「阿弥陀仏」になったという伝説が彫刻化されたもので、
口から6体の仏が並ぶ不思議な像です。
力強い作品で、慈悲深い人柄が伝わるすばらしいものです。
また「空也上人立像」の隣では、
神妙な面持ちでお経を読む「平清盛像」があります。
送付いただいた「御寶暦」に同封されていたのは
平成28年11月3日(祝)午前10時
金運・財運成就「弁財天特別祈願会」
平成28年11月23日(祝)正午
「皇服茶奉納式」
の案内が入っていました。
なにかの、ご縁。ご紹介させていただきます。