子どものころ、ケガをしたら
「ちちんぷいぷい!痛いの痛いの飛んでいけ!」
こんなオマジナイをかけてもらった記憶がある。
これで本当に痛みが引いてしまうのだから驚く。
心理的な影響力だ。
オマジナイは「お呪い」と書く。
呪い(のろい)というわけだ。
日本には、たくさんの「オマジナイ」がある。
手のひらに「人」という字を書いて飲み込む、
緊張をほぐす効果のある定番のオマジナイ。
先日、ある会合で浅野八郎さんが書いた本
「おまじない百科」をネタ元にオマジナイについて
効果があるのか、効果がないのか喧々諤々。
主な内容を列記する。
・眉に唾をつければ、騙されない
・ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでいけ…で痛みがなくなる
・痛いところに手を当てるだけで痛みが治まる。まさに手当て。ハンドパワー
・砂袋を患部に当てて病気を治す
・抜けた乳歯は屋根に縁の下に投げて強い歯に生まれ変わる
・指切りげんまんは、本当は約束のおまじないではなく愛を誓うおまじない
・流れ星にお願いすれば願い事が叶う
・四つ葉のクローバーで幸せに
・だるまさんに片目を入れて願をかける
・お客を早く追い出すには隣の部屋にほうきを立てる
・小さな袋に塩を少量入れて持って行けば気が進まない場所も大丈夫
・玄関に盛り塩で邪気を追い払う
・お財布にお札を一杯入れるとお金が集まる
・蛇の抜け殻をサイフに入れているとお金に困らない
・生まれ年の5円玉2枚が金運を呼ぶ
・満月の夜はお財布を月の光に当てるとお金がたまる
・お財布にカエルの小物を入れるとお金が返って来るという語呂合わせ
・商売繁盛には熊手が有名。アジサイの花も商売繁盛につながる縁起のいい花
・親指を握れば仕事が順調にすすむ
・右手をギュッと握れば緊張しない
・左の薬指をシゲキするとリラックスできる
・トイレで鼻をなでると鼻が高くなる
・月光浴で、すべすべお肌に
・ツゲの櫛をつかえば心が豊かになる
・櫛で髪をゆっくり解くと悩みや複雑な問題が解きほぐされる
・パジャマを裏返しにして眠れば会いたい人に会える
・困ったときの強い味方はお香の煙とてるてる坊主
・結婚式で新郎新婦にお米を投げるライスシャワーは子孫繁栄
・寝坊しないように、枕にお願い
・テストには五角形の鉛筆を使えば合格する
・勝負にはトンカツより鰹節(勝男武士の語呂合わせ)
・調子がわるいときは扇子で仰いで場を清める
・悪いことが続くようなら南天のお箸に替えて難を防ぐ
・八十八歳、米寿の人の手形で家が安泰
・蜂の巣は繁栄の象徴 蜂がいなくなった巣は魔除け
・イワシの頭とヒイラギの枝は魔除け
・左右対称「立春大吉」で魔除け
・一番茶で不老長寿を願う
・「う」のつく食べもので病気知らず
・「ん」のつく食べもので運を呼び込む
・十三夜を十五夜と合わせてみると願い事が叶う、縁起がいい
・新米から神様の力をいただく
・ゆず湯につかって厄払い
・腹が立ちそうになったら「数を10まで数える」
・そそかしい、ドジを直したいときは右足から歩く
・キレそうになったら左の奥歯だけ噛み合わせてカチカチお鳴らす
・乗り物酔いにはウサギの小物
・カギを握りしめればケガが防げる
・右手でおへそのまわりを右に3回、左に3回で便秘解消
・中指に大きな指輪が相手に自分を印象づける
・馬のひづめのアクセサリーはお金を吹き寄せる
・結び目をデザインしたアクセサリーが金運を引き寄せる
・新月に祈れば願いが叶う
・ステキな一日にしたいなら、右側、右足、右手から。
・北枕は頭脳明晰、南枕は情熱、西枕は疲労回復、東枕は気持ちにムラがでる
・本当に「オマジナイが効くのか」 答えは「自己暗示」
筆者が行っている「オマジナイ」は、新月に願い事を「実現するための約束」
願っただけでは、ただの神頼み。
願い事を叶えるためには、どうすればよいかを考えることが大切。
そして、実現するために、こういう努力をする、という約束を
新月に手を合わせて願う。
新月の「オマジナイ」結構、約束事を実行すれば間違いなく効果がある。
おまじない百科の浅野八郎さんによれば
・新月の夜、空の見える戸外に出ます。そして、月に向かって心を込め、
「お金が入りますように」とお祈りしてください。このとき、
「願いを満たしたまえ、苦しみを減らしたまえ」という
古来からの魔法の呪文を繰り返すのがポイント。
あなたの金運は、すぐにアップするでしょう。
こんなオマジナイが効くならうれしい限り。
筆者なら、例えば、お金が入ることをお願いするなら
額に汗して働くことを約束し
実行しますので、よろしく、とお願いする。
オマジナイはオマジナイ。
「ちちんぷいぷい!痛いの痛いの飛んでいけ!」のノリでいいのかもしれない。