座敷に通されて、2時間以上お喋りして
その帰り際、めまいのような、ふらつきを覚えました。
原因は「座る続け」ていたためで
「耳石(じせき)」が動かなかったからです。
耳石というのは
耳の奥にある耳石器官の内面に貼りついた繊毛の上にあって、
リンパ液の中で漂っている微小な石の一群。
この耳の中にある小さな「耳石」が三半規管に入り込み、
平衡感覚をつかさどる細胞を乱したのです。
だから、ふらついたのです。
耳石は20~30分に一度は体を動かさないと居座ります。
だから、座り続けるのではなく
20~30分に一度は立ちあがったほうが良いわけです。
お家の中でじっとソファに座り続けているご老人、
テレビに釘付けの奥様方、
じっと事務机に向かって一心不乱に作業しておられる方々。
じっと座っていてはいけません。
頭と体は動かし続けることが大事です。
小さな用事でも、おっくうがらずに細めに動くようにしてください。
さて、ふらつき、めまい、耳鳴りで悩んでおられる方が
大勢いらっしゃるようですね。
とくに、めまい、耳鳴りで耳鼻科に行くと
年配の方に対しては、たいてい「お歳のせいですね」と言うようです。
しかし、めまい、耳鳴りの半分以上は「耳石」のせいかもしれません。
耳石のせいなら、じっとしていては、いつまでたってもよくなりません。
体を動かすことが、なにより大事です。
歩いてください。軽い運動をしてください。
体を動かせば耳石を追い出すことができます。
耳石を追い出せば、めまい、耳鳴りが軽くなる…と思うのですが。
めまい、耳鳴りの原因がはっきりしないようなら
「食事療法」をためしてください。
「黒豆の煮汁」を1日3回くらい、10日ほど続けて飲む療法です。
まず、3回分、つくって飲みましょう。
黒豆(50グラム)を洗って、鍋に入れ
5時間ほど水(1リットル)に浸します。
浸したら、鍋を火にかけて
強火で沸騰させ、そのあと約30分ほど弱火で煮ます。
水が半量になるまで煮つめたら、出来あがり。
出来あがったら、茶こしでこして、朝、昼、晩、空腹時に飲みます。
冷めたら、温めて飲んでください。
3~5日、飲んで、めまい、耳鳴りが少しでも改善するようなら
がんばって10日は続けてください。
改善の兆候が無くても、体の健康には、いいので
続けていただければ、うれしいです。
なお、併せて3~5日、続けて大根湯を飲むようおすすめします。
・大根おろし…大さじ山盛り3
・ショウガおろし…小さじ1
・しょうゆ…大さじ1
・熱い番茶…400ccを注いで、お休みの前に飲んでください。
食事療法は、食べもので自然の治癒力を引き出す療法ですから
まったく害はありません。心配することなく、おためしください。
前述したように長時間、座り続けての、ふらつき、めまいは
体を動かせばおさまります。
耳石が原因の場合も、積極的に体を動かすことで改善できます。
原因不明の場合は食事療法、体を動かすことの両方を試してみてください。
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