明日10月8日、亥の子餅を食べて無病息災。

10月8日(土)は「亥の子祭=炉開き」。
旧暦の亥の月、亥の日が「亥の子祭=炉開き」です。

新暦の10月は「戊戌(つちのえ いぬ)」
亥の月は、11月で「己亥(つちのと ゐ)」

旧暦の10月の亥の月、亥の日は10月8日なのでしょうね。

亥の子祭というのは、
一口で言うと「田の神様をお祀りする収穫祭」のことです。

いやしんぼうの、わたしは「亥の子餅」を食べる日と覚えています。

「亥の月、亥の日、亥の刻に餅を食べれば無病息災である」、
と昔から言われている「亥の子餅」です。

「亥の子餅」は、新米に、その年に収穫した
大豆・小豆・ささげ・ごま・栗・柿・糖(あめ)の
7種の粉を混ぜてつくったものを言います。

つくった「亥の子餅」は、田の神様に供え、そのあと
家族で食べて無病息災と子孫繁栄を祈るのが昔からの習わし。

平安時代には、「亥の子餅」を贈り合う風習もあったとか。

現在は、10月から11月頃に和菓子店の店頭に並ぶことが多く、
亥の子餅の色や形、材料も様々。

皆さん、明日10月8日、亥の子餅を一緒に食べませんか?

行事欄に「亥の子祭=炉開き」と記されている「炉開き」について。

茶の湯では、「亥の子」の日に夏向けの風炉をしまい、
炉に切り替える「炉開き」を行います。

「炉開き」は「茶人の正月」ともいわれ、
初夏に摘んで寝かせておいた新茶を初めて使う「口切り」をして、
「亥の子餅」をいただきます。

ついでに豆知識を。

亥は、陰陽五行説では「水」にあたります。
水は火を消すために重要な役目を果たします。

そこで火災を逃れるために
「亥の月の亥の日から火を使い始めると安全」という
言い伝えが生まれました。

多産のイノシシにあやかって
子孫繁栄を願う意味もある「亥の子祭り」

日本では平安時代に貴族の間に広まったようです。
ちょうど収穫の時期にあたり、
次第に収穫の祭りとして一般に広まったという説があります。

10月に亥の日は二回または三回ありますが、
普通は初亥を祝います。

江戸時代は、初亥の日は武士、第2の亥の日は農民、
第3は商人が祝ったそうです。

商人中心の大阪では第2の亥の日を祝ったと言います。
「亥の子祭」は西日本が中心のようです。