2月23日は「五大力さん」の日。

「五大力さん」 
ご存知ですか?関西の方ならご存知でしょうね。

毎年、五大力餅という巨大な餅を持ち上げる「持ち上げ」は
春を呼ぶ奉納餅あげとして有名で、その日のニュースになっています。

「五大力さん」とは、
毎年2月23日に行われる京都醍醐寺の「五大力さん」のこと。

醍醐寺のHPでは、醍醐寺最大の宗教行事「五大力本尊仁王会」と記されています。

七難即滅(しちなんそくめつ)、
七福即生(しちふくそくしょう)の一大祈祷を行っているようです。

「五大力尊」とは
「不動明王」「大威徳明王」「軍荼利明王」「降三世明王」「金剛夜叉明王」の五大明王の総称。

2月23日には当日前の7日間、二十一座に亘る前行でご祈祷された、ご本尊「五大力尊」の分身
「御影(みえい)」が授与されるようです。

この「御影」は盗難は勿論、身に降りかかるあらゆる災難を除けて下さる「ご利益」で人気。

23日は早朝から夕刻まで、
「御影」を求めて全国から訪れる人の列が後を絶たないという人気ぶりです。

五大力本尊仁王会が「五大力さん」と親しみと畏敬をこめて呼ばれるようになった所以でしょうね。

五大力尊の「御影」は、7日間二十一座の前行祈祷、祈願したものです。
2月15日から21日までの一週間、
全山から集まった延べ一千人以上の僧侶が、堂にこもって祈祷、祈願すると言います。

この前行法要には一般の方も参列出来ます。
僧侶たちの熱のこもった祈祷、祈願を行う祈りの場に参加することが出来ます。

蛇足ですが、「五大力尊」 五大明王の、あの怒りの表情が、たまらなく好きです。
やさしい観音様の表情よりも、怒りをあらわにした表情に心惹かれます。

五大明王のなかでも「不動明王」が一番人気で、どこの寺院でも祀っています。
不動明王の日は28日。初不動のあった1月28日は多くの寺院でご祈祷行事が盛大に行われていました。

しかし、不動明王以外の明王様にお目にかかることは少ないようです。

京都醍醐寺の宣伝文句になりそうですが「五大力さん」一度お参りされて
五大明王の、あの怒りの表情をご覧になってください。きっと心が洗われるはずです。