七十二候、ご存知ですか?

きょう1月20日は二十四節気の「大寒」です。
寒さが厳しくなることを告げています。

ご存知の通り二十四節気というのは
一年を春夏秋冬の4つの季節、四季を、
さらに6つに分けた24の期間のことを言います。

黄道を、春分点を起点として15度ずつの24分点にわけ、
太陽がこの点を通過するときを二十四節気としました。

実際の気候とはズレが生じていますが
日本の季節用語として重宝している人も多いようです。

大寒が過ぎると、2月4日が立春。
暦の世界では、立春から新しい一年が始まります。

運勢、運気など「占いの世界」は
すべて2月4日から始まり翌年の2月3日までが一年となっています。

九星も2017年度(平成29年度)は、2月4日からが
新しい運気の始まりです。

最近「七十二候」という言葉をよく耳にします。

二十四節気は半月ごとの季節の移り変わりを示しますが
七十二候は5日ごとに分けて季節の移り変わりを告げます。

しかし、実際の気候と合わないということで
暦から外されていましたが
NHKのラジオ深夜便で、ピアノが奏でる七十二候で
たくさんの人に七十二候が知られるようになりました。

七十二候の作曲と演奏は
ピアニストで作曲家の川上ミネさん。
(七十二候の楽曲はCDにはなっていません)

七十二候は、きょう1月20日の「大寒」から2月4日の「立春」までを
5日ごとに初候、次候、末候と分けて季節を告げてくれます。

たとえば初候は「ふきのはながさく」 フキノトウがつぼみを出すという意味
次候は「さわみずこおりつめる」 沢に水が厚く張り詰めるという意味
末候は「にわとりはじめてとやにつく」 鶏が卵を産み始めるという意味

本当は漢字で書かれているのですが、
あいにく漢字表記が旧で表記できません。あしからず。

そして新しい年が始まる2月4日の立春からは5日ごとに…
初候が「はるかぜこおりとく」 東風が厚い氷を解かし始めるという意味
次候が「おうこうけんかんず」 鶯が山里で泣き始めるという意味
末候が「うおこおりをはいづる」 割れた氷の間から魚が飛び出るという意味

七十二候は季節とはズレますが
表現、意味合いとも繊細で美しいところがあって
個人的には気に入っています。

皆さんも二十四節気、七十二候に、ぜひ興味を持ってください。
いままで、気づかなかった日本の原風景に接することができます。

またNHKラジオ深夜便
月曜日から木曜日の日付が変わった深夜1時台
ピアノで、その候のイメージの曲を聴くと、一層、日本の四季がわかります。

では、また。