暦を開くと最初のほうに方位盤(方位吉凶盤)が掲載されています。
その方位盤には「五黄殺」「暗剣殺」の文字を見ることが出来ます。
その年の、よくない方位を示したものです。
五黄殺、暗剣殺は、すべての人に、犯してはいけない方位として載っています。
「歳破」というのもあります。
そのほか個人それぞれが注意すべき「本命殺」「本命的殺」というのがあります。
2017年の「凶神」の方位を記してみますと…。
▪五黄殺(ごおうさつ) 方位=南
五黄土星の定位置は中央ですが、一度外に出ると強い災禍をもたらします。
この星は殺伐の気が強烈で、この方位を犯すと、事業の不調・失業・
長期の疾患・盗難・死亡など、最凶の現象が現れると恐れられています。
五黄殺は、どのような吉神をもっても抑制できない凶神です。
▪暗剣殺(あんけんさつ)五黄殺の反対側の方位=北
この方位を犯すと、色情問題や保証問題で多大な迷惑や損失を被ると言われています。
また、この方位への移転も凶と言われています。
歳破(さいは)も気になる方位です。その年の十二支の位置の反対側の方角です。
2017年の十二支は「酉」で西に位置しますから、その反対側は「卯」の東です。
つまり、歳破=東 と言うことになります。
こうしてみると五黄殺が南、暗剣殺が北、歳破が東と言うことになり
無難な良い方位は「西」だけになります。これでは動きがとれません。
さらに
▪本命殺(ほんめいさつ) 自分の本命星が位置する方位。
この方位を犯すと、身体の健康に凶意が現われると言います。
そして、さらに
▪本命的殺(ほんめいてきさつ) 自分の本命星が位置する反対側の方位。
この的殺は、本人の言動から災害を招くと言われています。
この方位を犯すと 事業上での判断を誤り 破産の憂き目に遭うと言います。
このように、よくない方位、方角を記してみますと
何もせず、じっとおとなしくする以外に方法はなさそうです。
だから、この際、暦の「五大方殺」と言われる五黄殺、暗剣殺、
本命殺、本命的殺、歳破などの方位、方角は一切気にしない…
ということにしては、いかがですか?
無責任な言い方ですが
気にせずに、自分が信じる「我が道」を行くのがいちばんです。
凶神を怖がるより、恵方の方位、方角を信じて、
いいことがあるに違いない…と手を合わせ、
自信を持って、恵方に向かって突き進むことを羅天海はお勧めします。
2017年の恵方は「北の北西寄り」で「北北西」です。
この方位には、その年の福徳をつかさどる吉神、
「歳徳神(さいとくじん)」がいます。
すべて「大吉」で繁栄に導いてくれます。
建築、造作、結婚、移転、旅行、商取引などなど
良いように取り計らってくれます。
暦の方位は「気をつけなさい」という忠告書と理解してください。
羅天海の場合
前記の「歳破」方位から受ける「気」を重く観ています。
さらに「月破」「日破」などを観て、
天の気、天の動きで、皆さんに注意を促しています。
たとえば2017年の「歳破」は東。
「月破」毎月変わります。よくない方角を表示します。
何を行うのにも避けるほうが無難ではないかと思います。
2017年の月破は次の通りです。
1月 辛丑(かのとうし)ですので、 月破は、南西
2月 壬寅(みずのえとら)ですので、月破は、南西
3月 癸卯(みずのとう)ですので、 月破は、西
4月 甲辰(きのえたつ)ですので、 月破は、西北
5月 乙巳(きのとみ)ですので、 月破は、西北
6月 丙午(ひのえうま)ですので、 月破は、北
7月 丁未(ひのとひつじ)ですので、月破は、東北
8月 戊申(つちのえさる)ですので、月破は、東北
9月 己酉(つちのととり)ですので、月破は、東
10月 庚戌(かのえいぬ)ですので、 月破は、東南
11月 辛亥(かのといぬ)ですので、 月破は、東南
12月 壬子(みずのえね)ですので、 月破は、南
それぞれの月破の方角への「建築はじめ」「引っ越し(移転)」は避けてください。
暦の、よくない方位、方角を気にする人が多いようですので、
一部、記してみました。
暦は、その年のご自分の運勢を知るための参考書です。
方位、方角も参考程度にご覧になるだけで十分です。
さて、この欄でも、まもなく皆さんの
「2017年度、羅天海の九星気学で観る運勢」を掲載しますので
ご覧ください。
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